ノルウェイの森を観た

鼠の小説には優れた点が二つある。まずセックス・シーンの無いことと、それから一人も人が死なないことだ。
ーーー村上春樹「風の歌を聴け」

「ノルウェイの森」は、登場人物がどんどん死ぬし、セックスもペッティングもばんばんする。死とセックスは人の心を動かしやすい飛び道具なので、 これらを物語で扱うには注意深くする必要がある。原作の「ノルウェイの森」では人が死んだりセックスしたりするが、それ以外の部分が優れているの で全体として絶妙な調和を保っている。
映画「ノルウェイの森」は、映像も、音楽も、演出も、役者も良かった。あの「ノルウェイの森」を観た、という気持ちになった。だけど原作を切り離 して純粋にこの映画だけで観ると、絶望と死とセックスが延々と行われているだけだったような気がする。でもそれは小説を忠実に映像化した結果で あって、良い小説が良い脚本であるとは限らないんだなあと思った。映画として面白くするにはもうちょっと解釈を加えたほうがよかったんじゃない か。何が物足りないのかは自分でもよく分からない。深く考えなければまあ楽しい映画でした。
あと突撃隊をもっと出してほしかった。

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  • Jan 31 2011, 4:53 PM
    katsuma responded:
    僕もみたい!