ここ一年で体験した奇妙な巡り合わせとfacebookについて書く

タイトルにfacebookと入れておけば釣れるだろうと思ってこういうタイトルにしたけど、残念ながら俺が今から書きたい事の本質はfacebookについてではなく、人と人の巡り合わせの奇妙な偶然性についてだ。これは俺の身の回りで起きた、ごくプライベートな出来事であり、公の場に書くべきでないことも含まれているかもしれない。すでに公開されている事実だけを選んで、最大限配慮して書くが、不都合があれば指摘して欲しい。

去年の今頃、俺はヤフーに勤めていた。年の瀬に、俺の上司だった二人の部長がほぼ同時に退職することになった。上司が辞める、それも二人も、ということにまず驚かされたが、もっと驚いたのはお二方の転職先だった。一人はfacebookの日本支社の代表になった。俺のfacebookとの関わりはこのときが最初だった。しかし俺の人生にとってより重要となったのはもう一人の部長の転職先で、氏はクックパッドの技術部長になった。俺は料理が好きで、Rubyも好きなので、クックパッドという会社は以前から とても 気になっていた。そんな憧れの会社に上司がjoinした。こんなことが起こりうるのか、と思った。そのとき俺は自分の人生が動きつつあるのを感じた。こんなチャンスは二度とあるものではない。それから半年後の春、俺はクックパッドに転職することができた

話は変わって、転職が決まった直後、大学時代にお世話になったT氏と東京で飲む機会があった。T氏がオーマ株式会社のSPYSEEというサービスに技術協力をなさっているというお話をそのとき聞いた。それから半年後の先月、あの有名なギークのamachang氏がオーマ株式会社に転職したというニュースが流れた。ほとんどの人は、amachang氏の記事を見て、オーマ株式会社という会社の存在を知ったと思う。俺は偶然にも、T氏を通じて以前からその会社を知っていたので、奇妙な縁を感じ、オーマの事務所へ遊びに行かせていただいた。そのとき初めてお会いしたamachang氏はとても気さくな温かい方で、出会えたことがとても嬉しかった。そのときamachangは「いまfacebookにハマってるんですよ〜」といってfacebookを見せてくれた。facebookブームが始まった今では信じられないことになりつつあるが、たった一ヶ月前までfacebookは、日本ではほとんど使われていなくて、みんな「もちろん知ってる、アカウントは作ってるし友達も登録してるけど、まあ使い方がよく分からないしほとんど見ないよね〜」という状態のサービスだった。俺にとっても同様だった。そんなfacebookに「ハマる」ってどういうことだろう? とそのとき思った。するとどうやら、amachangが気に入ってるのは、facebookのサイト上で、WEBカメラを使って簡単に自分撮り写真をアップロードできるという機能だった。俺もさっそく一緒に一枚撮っていただいたyusukebe氏amachang氏のエントリをきっかけにしてfacebookが日本で突如として盛り上がり始めるのは、そのたった2,3日後の出来事だ。目の前で歴史が動いているのを見た気分だった。

オーマにお邪魔させていただいたときに、もうひとつ偶然の出会いがあった。amachangとスト4で対戦して遊んでいるところへ、ふらっとやってきた短パンの陽気なおじさんが、株式会社サルガッソーの代表、「究極の会議」で有名な鈴木健氏だった。鈴木健氏といえば、俺の大学時代の恩師、長尾確教授が未踏のPMをされていた(注:鈴木氏のPMは村岡洋一PM(当時))ことや、長尾研究室のプロジェクトである会議の研究を通して、よくそのお名前を耳にしていた。ここでも不思議な縁を感じた。さらに言えば、そのときのご縁でamachang・鈴木健氏を含むご一行がクックパッドに遊びに来られたが、ご一緒にいらっしゃった鈴木健氏の奥様は、偶然にもクックパッドと取引のある方だった。これもまたご縁だ。

さらに話は変わって昨日、とある方からfacebook上でメッセージが送られてきた。その方とは、俺の出身大学である名古屋大学で准教授をなさっている、井手一郎先生だ。研究科は同じだったけど当時はほとんど関わりが無かったので、突然のメッセージに驚きつつも感動を覚えた。俺は当時あまり真面目な学生ではなく、恥ずかしくも存じ上げなかったが、井出先生は10年以上前から、ITによる調理支援という分野の研究をされており、現在は料理メディア研究会の副委員長を勤めていらっしゃることを知った。井出先生はfacebookでお知り合いをたどっていたら俺を偶然見つけ、しかも俺の転職先が料理関係の会社であることを知り、ご連絡を下さったそうだ。俺はfacebookの友だち登録は、なんとなく実世界で関わりのある人だけに限定していた。しかし井出先生からメッセージを頂いたことで、その考えは確信に変わった。こういう面白い出来事が起こるなら、俺は今後も、会ったことのある方だけを友達登録しようと思う。「偶然昔の知り合いを見つけて再び交流が始まる」というのはSNSの提供する本質的な価値のひとつだと思っている。和製SNSが過渡期を迎えて久しい2010年の今、「SNSで人と繋がった!」なんて言っても、そんな古代のバズワードに耳を傾ける人なんていないだろう。だがしかし、数年前mixiでみんなが体験したことが、また今facebookで実際に起こっている。

今日ここに書いたすべての出会いは、俺の努力だけでは到底なし得るものじゃなくて、時の流れとか、運とか、そういった偶然の要因がとても大きい。もちろん、大学に入るために勉強した自分や、名古屋から上京して東京で就活した自分の努力を否定するものではないが、ここ一年は人と人との巡りあわせに関して本当にツイてる。いま人生がとても楽しい。

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  • Oct 22 2010, 10:27 PM
    Syoichi Tsuyuhara liked this post.
  • Oct 24 2010, 3:22 PM
    emi liked this post.