自殺と社会について書く

Foxconnが従業員に「自殺しません」と念書を書かせる : ギズモード・ジャパン

この記事をすごく興味深く読んだ。

自殺と社会の関係についてとても関心がある。特に、自殺と法についてもっと知りたいと思ってる。
ほとんどの社会は自殺を前提にはできていない。みんなが豊かに、末永く生きたいと思っている事を前提に、法律は設計してある。

自殺を法律や規則で禁止することはかなり難しい。
なんでかって言うと、自殺者に対する罰を設定することができないからだ。だって死んじゃった人間を罰するのって無理でしょう。もういないんだし。罰を設定できない罪は罪として成立しないので、自殺を禁止する法律は作れないし、作っても形骸化する。

自殺者を罰する方法は、俺が思いつく範囲では3つある。

  1. 自殺者の親族を罰する
  2. 死後の世界や転生を認める宗教を普及させる
  3. 自殺に失敗した人間を重く罰する

歴史を調べてないんで詳しくは分からないんですが、多分この3つで規制されてきたんじゃないかなーと思ってる。近代的な法では人権考えたらこんな法律は作れないですよね。

自殺と、それを規制する法の歴史について書かれた本があったら誰か紹介してください。小説のネタにするので。

ちなみにつヤ部報vol.3に書いた小説「白と金の台」で上記の問題について触れています。

 

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  • May 31 2010, 8:05 PM
    (Facebook) responded:
    デュルケーム の自殺論が有名かも。
    http://www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E6%AE%BA%E8%AB%96-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%...

    大学の一般教養、社会学の授業でレポート課題だった気がします。法の歴史についてどこまで書かれていたか記憶にないけど、戦争下では自殺が少ない、とか人口に対して自殺者数は歴史的・統計的に一定で大きな変化は大きな社会情勢の変化を意味するとか興味深かった記憶があります。
    で意味で、日本のH10年の急激な自殺数増加は集計方法が正しいという前提を信じると不気味です。
    http://www.t-pec.co.jp/mental/2002-08-4.htm